午前5時に起きて、ヨガをして、瞑想をして、コールドシャワーを浴びて、ジャーナリングをして、英語を30分勉強してから仕事を始める——。

半年前の私は、そういうルーティンを目指していた。

SNSで見かける「生産性の高い人たちの朝」を参考に、細かくスケジュールを組んで、毎朝できなかった項目にバツ印をつけていた。


バツ印が増えるほど、朝が嫌いになった

最初の2週間は、ちゃんとできた。

でも仕事が忙しくなって、飲み会が入って、子どもが夜泣きをして……気づいたら毎朝「また失敗した」という罪悪感から一日が始まっていた。

おかしな話だ。生産性を上げるために始めたルーティンが、一番のストレス源になっていた。


やめてみた

あるとき、全部やめてみた。

アラームを7時に設定して、起きたらコーヒーを淹れて、ぼーっとする時間を作った。

最初の一週間は、何か大事なことを忘れているような落ち着かない感覚があった。でも二週間目に入ると、なぜか仕事の集中力が上がっていることに気づいた。


「余白」という名の生産性

ぼーっとしている時間に、脳は勝手に整理をしているらしい。

神経科学では「デフォルトモードネットワーク」と呼ばれる現象で、何もしていない状態のときに脳が活性化する領域があるという。アイデアが浮かびやすいのはシャワー中や散歩中というのも、これで説明できる。

タスクを詰め込んだ朝は、この「整理の時間」を奪っていたのかもしれない。


今の私の朝

今は、以下だけを意識している。

  1. 起きる時間を固定する(7時)
  2. コーヒーを淹れてぼーっとする(20分)
  3. その日やることを3つだけ決める

それだけ。

ヨガも瞑想も、「やりたい気分のとき」だけやる。義務にしない。


おわりに

完璧なルーティンを持っている人を否定したいわけじゃない。それが合う人には合うんだと思う。

ただ、自分に合わないものを「正解」だと思い込んで消耗していたという話を、同じように疲れている誰かに届けたかった。

「完璧な朝」より「機嫌の良い朝」の方が、私にはずっと価値があった。