最近は少しは涼しくなってきましたね。今日はウォーキングをして、散髪して、晩御飯に家族にカレーとにんにく味噌汁を作りました。にんにく味噌汁は作り方が簡単で意外と家族にも好評でした。

 さて、前回は「人的資本」、つまり「自分自身への投資」についてお話しました。人生を豊かにするためには、お金などの「経済資本」、そして「人的資本」が重要ですが、もう一つ、見過ごされがちな(私みたいな奥手な人間からみれば見過ごしたい)、大事な資本があります。

「社会資本(ソーシャル・キャピタル)」です。

幸福度のカギは、対人関係。社会資本の基本について

 心理学ではフロイトやユングと並んで、有名な心理学者なのだそうですが、人間関係についてとても興味深い、深い考察と示唆を与えてくれて、以前記事にもしました。

https://note.com/p3_vp/n/n4773cc16ddfd

 心理学者アドラーは「人間の悩みの100%は、対人関係の悩みである」と言いました。これは裏を返せば、つまり私たちの幸福度のカギもまた、対人関係が握っているということですね。

 経営学の世界でもまた、社会資本は「人々の協調行動を活発にする『信頼』『規範』『ネットワーク』」と定義され、イノベーションを生み出す組織の重要な土台として研究されています。つまり、豊かな人間関係は、個人の幸福だけでなく、社会全体の生産性をも向上させるのです。

心の土台づくりは「自己受容」から。社会資本を気づくための重要な考え方。

 社会資本を築こうと、いきなり外に目を向ける必要はありません。(いきなり外に踏み込める人はそれでも良いかもしれませんが)アドラー心理学が教えてくれる最初のステップは「自己受容」です。 つまり、ありのままの自分を、まずは自分が認めてあげることです。

 自分のことは自分で認めてもいい。これはだれかが言ってくれないとなかなか自分では私は出来ませんでした。完璧でなくてもいい。弱さがあってもいい。そんな自分にOKを出すところから、他者との健全な関係はスタートします。私もかつて、家族に対してすら過度な期待をして苦しんだ経験がありますが、「自分も相手も、変えられない部分があって当然だ」と受け入れられるようになってから、心が軽くなりました。

 自分という土台が安定して初めて、私たちは他者に本当の意味で貢献できるようになると言われています。自分を認めてあげないと、ずっと「自分」「自分」になってしまう、というのは人間そういうものなのでしょう。皆さん、自分を認めてあげてください。

豊かな社会資本を育てる3つのアクション

心の土台ができたら、具体的なアクションに移りましょう。私がMBAでの学びや経験を通して確信した、3つのシンプルな習慣をご紹介します。

  1. 「Giveの精神」を大切にする(他者貢献) 「誰かのために、自分にできることはないか」と考える習慣です。これはアドラーの言う「他者貢献」に他なりません。 経営の世界で「互酬性の原則」と言われるように、見返りを求めない貢献は、巡り巡って大きな信頼や協力となって自分に返ってくることがよくあります。与える勇気を持つことが大事だということです。

  2. 心地よい「サードプレイス」を見つける 会社でも家庭でもない、第三の居場所を持つことは、社会資本を育む上で非常に有効とされています。 とはいえ、誰もが趣味のサークルに情熱を燃やせるわけではありませんよね。私にとっては、週末のMBA大学院が最高のサードプレイスでした。同じ志を持つ仲間との対話は、仕事の利害関係から離れて、仕事仕事仕事・・の頭から強制的に学びに切り替える貴重な機会であり新しい視点と繋がりをもたらしてくれました。大切なのは、自分が自然体でいられる「心地よい場所」を選ぶ勇気です。

  3. 「ありがとう」を具体的に伝える お礼は舌足らずでも、またちょっと言い過ぎたとしても、大丈夫だよと会社でお世話になった上司に教えられたことがありました。それからはお礼はちょっと多めを心がけています。築いた関係をさらに深める、最もシンプルで強力な方法がありがとうを伝えることと言われているようです。感謝の気持ちを少しだけ具体的に言葉にする勇気をもつことで、相手との信頼関係は着実に深まっていくものだと信じています。

おわりに

社会資本とは、名刺の数やSNSのフォロワー数ではありません。 自分を大切にし、自分に合った場所で、ほんの少しの貢献と感謝を積み重ねていくことで育まれる、自分だけの温かい財産。 人的資本や金融資本と同じく大事にしていきたいですね。

もし今、あなたが人間関係に少しだけ疲れているなら、まずはゆっくりと自分自身を労ってあげることから始めてみてください。 それが、あなたの人生を豊かにする、最も確実な一歩になるはずです。

この記事が、皆さんの参考になれば幸いです。