こんにちは。今日は、神田昌典さんの著書『未来実現マーケティング』を読んで心に残った点を共有したいと思います。
この本は、単なる「商品を売るためのテクニック」ではなく、本質的なマーケティングの力を教えてくれます。それは、私たち一人ひとりが自分の人生を変える力に繋がり、同時に社会を変えるための仕組みづくりでもあるとの学びを得ることができました。
【マーケティングの再定義】
本書では、マーケティングとは単なる広告や販売戦略ではなく、 「必要な価値を、必要な人に届け、必要な変化を起こす」ための仕組み だと再定義されています。
マーケティングに対して苦手意識を持っていましたが、上記のように定義づけられると、苦手です・・・の一言で終わらせるわけにもいかなさそうです。 では変化や変革を起こすためにはどうするば良いのでしょうか?
【頑張らないで変化・変革を起こす】
変革は「努力と根性」で起こすものではない。 本書では、そのためのアプローチがいくつか紹介されています。 やはり効率が良さそうなのは、 「自ら変革を起こす人たちとだけつながる、まずは小さく変化を起こす」 ことです。
この考え方は、波紋のようにじわじわと影響が広がっていくマーケティングの神髄とも言えます。小さな共感の波が、大きなうねりに変わるとき、社会の構造さえ動かす力になる。そんな可能性が、マーケティングにはあるのだと説かれています。
【基礎教養としてのマーケティング】
これからの多様性が求められる時代、起業力や探求力、内発的動機が重要になります。教師一人ではなく、専門家や社会との連携を前提にした“学びの場”が主流になるでしょう。著者は、高校生に対するマーケティングの教養にも携わっているようで、企業で働くサラリーマンの企画のプレゼンと同等以上のプレゼンを高校生が行っているという事例にも触れていました。 教育は先生が教える「教育」から専門家が共同で行う「協育(共に育つ)」へ変わえていきたいという思いが伝わってきました。
企画の起点は現状分析し、お困りごとを見つけることにあります。そしてそれに対してどのように価値を提供できるか考える。この知の探索を繰り返すことで基礎教養として高校生たちは着実に身に着けていくとのことです。 そしてそれは企業で働いている人たちも意識すべきことです。
「マーケティングを学ぶことは、生涯稼げる人になることにつながる」
【SDGsとマーケティングの融合】
本書の面白いところはSDGsの各項目でマーケティングがどのように紐づけられるかが書かれているところです。SDGs(持続可能な開発目標)ともマーケティングは深く結びつくとされています。
たとえば社会福祉分野において、「障がい者支援」も、施す立場から“学びを提供する”側へ逆転させることができる。 「逆転ポジショニング」は、弱みを強みに変えるマーケティング戦略です。
また、ニッチな層に価値を届ける「ロングテール戦略」も今の時代には欠かせません。大衆を狙うより、共感する小さなコミュニティに深く刺さる方が、大きな成果を生むこともあります。 マーケティングはSDGsの実現に深くかかわります。
【対話と読書会について】
著者は本を読む大切さにもふれています。 必要な価値を考えるときに、自分だけの視点だとどうしても狭くなるからでしょうか?特に読書会が面白いとのことでした。 価値をつくる、届けることを一人でだけで考えてはいけないのかもしれません。周囲にいる人々と、本を通じて対話をし、共に学ぶ。読書会の積み重ねが、事業経験に匹敵する成長をもたらす。読書会4回が、事業経験4年分にも匹敵するとのことです。マーケティングについても同様に何度も対話を繰り返していくことが重要になります。
【さいごに】
正直、これまで私は「マーケティング」という言葉にどこか抵抗感を持っていました。“売るためのテクニック” “商売のための手段” という先入観があったからです。
でもこの本を読んで、マーケティングは「必要な価値を、必要な人に届けるための仕組み」であるという本質に触れ、その考え方こそ、今の社会に本当に必要なものだと気づかされました。単に商品を作る、売るのではなく、「どうやって価値を生み出し、それを誰にどう届けるか」を考えること。それがマーケティングであり、変化の起点なのだと気づかされました。
そして、こうした考え方を高校生のうちから学ぶことができたら… それはまさに教育を“協育”へと進化させることであり、日本が世界に先駆けて社会変革のモデルになれる可能性があると感じました。 私も、もう少し”価値”について、真剣に考えていければと思います。
本稿が皆さまの何かにお役に立てれば幸いです。