こんにちは。
この記事を開いていただき、ありがとうございます。 世界的ベストセラー『ブルー・オーシャン戦略』の著者、W・チャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏の新しい一冊、『破壊なき市場創造の時代』について最近読み始めました。
この本が示す「これからのイノベーション」の考え方が、とても刺激的だったので、今回はそのエッセンスを「初心者向け」、基本編としてご紹介をしたいと思います。この学びを、いつか誰かに自分の言葉で説明できるようになれたらいいですね。
「破壊」だけがイノベーションじゃない
本書の最も重要なメッセージは、イノベーションには2つのタイプがある、ということです。
破壊的創造 (Disruptive Creation) これは、私たちがよく耳にするイノベーションの形で、既存の産業やサービスを「破壊」し、市場を塗り替えていくアプローチです。例えば、ネットフリックスがレンタルビデオ店に取って代わったり、Uberがタクシー業界のあり方を変えたりしたのが典型例です。既存市場が破壊されて置き換わっていく事例です。
非破壊的創造 (Non-disruptive Creation) 一方で、本書が光を当てるのがこちらのアプローチです。既存の市場を破壊するのではなく、これまで誰も気づかなかった場所に、全く新しい市場を「創造」することを指します。誰かを打ち負かすのではなく、新しい価値と需要を生み出すのです。既存市場は破壊されずに、新しい市場と共存していく新しい考え方です。
例: 本書では、「男性用化粧品」や、スマートフォンをクレジットカード決済端末に変えたスクエア・リーダーなどが挙げられています。これらは、既存の何かを脅かすことなく、新たな市場を切り開きました。
ではなぜ今、「非破壊的」な創造が大切なのでしょうか?
「破壊的創造」は経済に利益をもたらす一方で、既存の企業の雇用を奪ったり、社会に急激な変化をもたらしたりする側面もあります。 本書は、これからの時代、この「非破壊的創造」がますます重要になると強調している理由は大きく3つあります。
経済と社会の「Win-Win」を実現する 破壊的創造が「経済善」と「社会善」のトレードオフを生むのに対し 、非破壊的創造は、新たな雇用や産業を生み出しながらも、社会的な痛みを伴いません。 これは、ビジネスの成長と社会の安定を両立させるアプローチになります。
第4次産業革命の到来に備える AIやスマートマシンの台頭は、多くの既存の雇用を代替していくと予測されています。 このような時代において、既存の雇用を奪うことなく、まったく新しい雇用を生み出す非破壊的創造は、社会の安定を保つ上で極めて重要な役割を果たします。
賢いビジネス戦略である 既存の強力な企業と正面から戦う「破壊」は、多大な経営資源を消耗します。 一方、「非破壊」は、競争を避け、社内外のステークホルダーからの反発を受けにくいため、実は非常に実行しやすく、賢明な成長戦略でもあるのです。
新しいビジネスを考える上でのヒント
この本を読んで、「イノベーションは何かを壊すもの」という思い込みから自由になれた気がします。これから何か新しいことを始めたい、ビジネスを考えたい、と思ったとき、
今ある市場で誰かと競争するのではなく、まだ誰も満たしていないニーズはないか?
社会をより良くするために、解決されていない問題はないか?
という視点を持つことが、大きなチャンスに繋がるのではないでしょうか。
まだ読み始めたばかりですが、これからの働き方やビジネスを考える上で、たくさんのヒントが詰まった一冊です。ご興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてください。
この記事が誰かの力になれましたら幸いです。